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- 2023.11.12 Sunday
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色々変えましたが、こちらは工くんの役どころの覚書という形で一覧に。まだ長いですが、目次的に使って頂けたら本望です。タイトル(青)から単独記事に飛べます。時系列。随時追加してます。
黒文字でタイトルのみのものは既に観てこれから書き足す予定のものです。
●時の香り〜リメンバー・ミー〜(2001)−香取優二役(W主演)
工くんの俳優デビュー作。主人公百合(吹石一恵)と時を超えて無線で繋がる大学生優二をフレッシュながらに好演。
●海猿(2004)−田所慎一役
●兜王ビートル(2005)−真塚治/破滅王ディザスター役
悪の組織外宇宙軍に改造されたサイボーグ、破壊王ディザスター役。主人公と敵対する悪役。
●DANCE MASTER~踊るムーラン・ルージュ笑店街~(2005)−百地新太郎役
映画というよりはパパイヤ鈴木&オヤジダンサーズのPVのような。内容はないに等しい。西田敏行やら西条秀樹やらしれっと豪華だけど。工くんはヒーロー願望のある男の子でパパイヤ鈴木を目標に体作りしてます。一応ヒロインを救う役どころでもある。工くんに関してはダンスというよりは舞闘って感じ。(カポエイラなのかな?)若くて華奢な工くん、ラストでサタデーナイトフィーバーみたいなキラキラ衣装着てます。
●実写映画 テニスの王子様(2006)
同名コミック原作。ミュージカル版も有名でミュージカルでは2005,2006年に工くんは忍足侑士役として出演していましたが、この実写映画ではその役での出演ではない模様。
映画開始19分頃、主人公が属する青学メンバーが歩いてくるシーンで一瞬だけ野次を飛ばす他校生として出演。出演時間5秒位?当時ミュージカルに出演していたので、友情出演的な感じだったのでしょうかね。高校生に見えるか否かは分かりませんが、若い!
ってそう言えばテニスの王子様って中学生のお話なんでしたね!みんな中学生には見えないだろう(笑)けどそこは暗黙の了解、ですかね。
●ヅラ刑事(2006)−八田役
公安の幹部になったという八田刑事役。オールバック、スーツ姿。出演時間はータル5分程。
●ユリシス(2006)−サライ役(準主演)
登場人物はサライ(斎藤工)、ミチル(林剛史)、千景(奥菜恵)の3人。
千景とのキスシーン有。しかし軽くてチャラい若者の役ゆえ、本編の工くんには萌えません。
●BOYS LOVE(2006)−如月のえる役(主演)
高校生にはありえない色っぽさ満点の役どころ。でもプラトニックな愛をはぐくむ間宮に対しては無邪気な一面も。同性愛をテーマにした映画なので、男性との濡れ場にも果敢に挑戦してます。
●スキトモ(2007)−蒼井智和役(主演)
血のつながらない妹と幼馴染の同級生ヨシキ(相葉弘樹)に思いを寄せられる大学生、ボクシング部員。
●いつかの君へ(2007)−深水ノボル・リュウ役(主演)
心に抱える傷ゆえに排他的なノボルと陽気なリュウの双子を一人二役で演じている。
早瀬(河合龍之介)とのキスシーンは若干照れるけど、いやらしさはない。
●あっ!お皿に首が乗っている!(2007)−小田切役(主演)
猟奇殺人犯のカリスマ美容師を怪演してます。両手にハサミをもち、お花をしょっての決めポーズ。
ぜひ観て笑いましょう。
●クリアネス(2008)−リュウ役(友情出演)
主人公さくらと1夜だけ関係を持つイケメンDJ役。トータル2分くらいの出演。
時間は短いが、DJ姿が格好良すぎる。とはいえ出演時間の大部分はさくらとの濃厚なベッドシーン。
●赤んぼ少女(2008)−吉村高也役
工くんは失踪した兄を探しに館にやってくるさわやか好青年。映画開始1時間辺りで登場。
主人公を救うナイト役として、映画後半に活躍。
●春琴妙(2008)−佐助役(主演)
1時半、工くんの見所しかないといっても過言ではない作品。それだけで見る価値あり。
脇を固める個性派な工くんもいいけど、やっぱり主演最高。所作の美しさに萌えます。
●激情版 エリートヤンキー三郎(2009)−リキ役
工くんのトータル出演時間、最短の1分以内。中盤で登場後、2、3度映り込むものの一瞬。
でもオールバックのヤンキー姿、似合う!!
●HAMMER HEAD=MEN(2009)−リキ役
「エリートヤンキー三郎」のスピンオフのショートムービー。こちらではW主演で本編と同じリキ役を素敵に好演。20分程度だが見どころは本編より格段に多い。
●東京残酷ドカタ(2009)−警官役
●新宿インシデント(2009)
出演時間が1分満たないのはともかくとして、役名がないのは残念。
映画開始1時間25分の辺りで、鉄頭(ジャッキー・チェン)の弟分・阿傑の友人、静香の彼氏のような役で登場し、静香に絡む阿傑を挑発してボコボコにされてしまいます。顔が映るのが一瞬だからか2009年にしては工くんが若い気がしました。短髪と服装のせいかな。
●カフェ・ソウル(2009)−井坂順役(W主演)
フードルポライター役。フレンドリーでアクティブ、人懐っこい役で、素敵な1作。
●吸血少女対少女フランケン(2009)−水島樹権役(準主演)
吸血鬼のもなみ(川村ゆきえ)に惚れられ、己も吸血鬼になってしまう高校生役。
アラサーで高校生。でも長髪に学ラン本気で姿格好いい〜〜♪
●20世紀少年 最終章 ぼくらの旗(2009)−ライブ客
カンナが万博会場で開いたライブに来るお客さんの役。
特に名前もない役どころですが、台詞はあります。映画1時間過ぎた辺りで出演し、その後はライブ中にケンヂがなかなか現れないことにブーイングをするライブ客の一人として登場。トータル数分かな。こういうちょっとの出演の作品では尚更工くんの声の良さを確認するんですよね。なぜって工くんそのものの映像より先に声でわかる(笑)工くんだけを目当てに、という場合に見どころ満点かどうかはなんとも言えませんが、長髪、ラフな服装、黄色のTシャツ、野次を飛ばす顔、素敵です。
●ロボゲイシャ(2009)−影野ヒカル役
殺人芸者マシーン育成組織という裏の顔がある影野製鉄の御曹司役。
悪役として大活躍!準主役といってもいいんじゃないかな〜
●悪夢のエレベーター(2009)―小川順役
主要メンバーの4人のうち一人、妻がありながら愛人を作っているという浮気男役。
●渋谷(2010)ゲスト出演
センター街でナンパしているチャラい感じの若者役。メッシュ入りのあの感じの髪形がさ・・・
映画開始1分半程で登場し、出演時間は30秒位。
●きょーれつ!もーれつ!古代少女ドグちゃんまつり!スペシャル・ムービー・エディション(2010)−パイロット版 ドキゴロー役
映画ではなくTV制作の前の「パイロット版」に1万年前の土偶役として出演。38分程の短いドラマですが準主役みたいなポジショニングで、むしろ一番目立ってます。工くんの役の中でも衣装やらキャラクターが一番はっちゃけてるかもしれない。
●ガチバンMAX2(2010)−ジュン役(友情出演)
歌舞伎町で働くホスト役。映画開始すぐに歌舞伎町でナンパ(客の呼び込み)して、主役の黒永(窪田正孝)にボコボコにされてしまいます。2分位の友情出演。DVD収録のメイキングの方がしっかり出演してるかも。コメントもあって楽しい。でもメッシュのホスト役は私にとっては鬼門だな。
●裁判長!ここは懲役4年でどうすか(2010)−夏希晃役
演技がオーバーな俳優役。出演は約5分程で直接映画の内容には関係ない。
●裁判長!トイレ行ってきていいすか(2010)−夏希晃役
本編より出番も多く、ナイスなキャラ!1話5分、10話構成のスピンオフ。5話メインで出演。
●十三人の刺客(2010)−牧野妥女役
見目麗しい、爽やかなお侍の工くん。「オトコマエ!」の時を思い出す風貌。
映画開始すぐに登場するものの・・・出演時間は3分程度です。
●雷桜(2010)−傘五郎役
出演時間最短記録更新?一瞬です。30秒あるかないか。公開時、どこに出ているか「秘密♥」ということだったらしいので、詳しくはタイトルからどうぞ。
●SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010)−山本明役
以前、古代進(木村拓哉)をエースとした"チーム古代"の一員であり、古代がヤマトに乗艦することになり、チーム古代再結成のような形で彼についてヤマトの隊員になる山本明役。全体を通して出演はしているものの、台詞はあまりなく、画面に映りこんでいる程度のこともしばしば。でもヤマトの制服姿もナイスだし、ちょっとやんちゃな笑顔も可愛いんだが・・・なぜかこの映画での工くんの演技に不自然さを感じてしまう。
ただイスカンダルでの最後の笑顔と、古代が最後に思い出す仲間の幻影として現れる工くんは素敵でした。幻影のポーズで「カフェソング」のグランテール思い出したよ。(あ、レミゼです。)
●遊星ボイド 哲学せよアース!(2011)−利春Toshiharu役
●HELLDRIVER(2011)−ゾンビ討伐部隊リーダー ナツキ役
映画開始1時間30分の辺りでゾンビを倒す部隊のリーダー(格)として登場。お馴染みの亜紗美さんと兄妹で弟役。西村監督の工くんの使い方&映し方が本当に素晴らしくて、5分程度の出演だけど、めちゃめちゃ格好いい。好みすぎる。
●明日泣く(2011)−武役(主演)
小説家だが、1作書いた後はスランプで、賭け麻雀を食いぶちにするアウトローな役。
●バス停より愛をこめて(2011)
●君の好きなうた(2011) - 溝上秀雄(友情出演)
●逆転裁判(2012)−御剣怜侍役
●不良少年3000人の総番(2012)−千藤鷹也役(主演)
仲間思いのまっすぐなツッパリ役。ほぼ学ラン姿でオールバック。殴りあって髪が崩れた時とたまに見せる笑顔が可愛い。
●愛と誠(2012)−岩清水弘役
はじけてます。はじけまくってます。愛(武井咲)の為に死ねるというキモくてウザくて、いい男を演じてます。
●ヘルタースケルター(2012)−斎藤工役(カメオ出演)
斎藤工本人としてりりこが主演する映画の出演役者として映画開始の早い段階で登場。
紫のスーツで記者会見に臨んでますが、台詞なし、一瞬の出演です。
(※ヘルターの単独記事は映画の感想のみです。)
●ゴッドタンキス我慢選手権 THE MOVIE(2013) - 後藤刑事役
木下半太原作の同名小説を映画化。
――あらすじ−−−−−−−
小川順(斎藤工)は、鋭い頭の痛みで目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中。一緒に乗り合わせたのは、刑務所帰りの男(内野聖陽)、過去が見える超能力者(モト冬樹)、自殺願望のゴスロリ少女(佐津川愛美)と、見るからにワケありな3人。非常ボタンは故障し携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶこともできない。なぜか互いの秘密を暴露し合うハメになった時、思いもよらぬ事件が起きてしまう...
−−−−−−−−−−−−−
ネタバレあり
堀部圭亮初監督作品。エレベーターというかなり狭い状況の中に4人の登場人物。
一歩間違えると退屈になりかねないシンプルな舞台だけれど、飽きさせないテンポのいい作りで、
初めての監督作とは驚き。
笑えるような要素がありながら、どんでん返しのサスペンス映画で、コメディ、シリアス、サスペンス、といろいろな様相を楽しむことが出来ます。
幾度となく裏切られる展開で、どんでん返し好きにはたまらないかも。
ラストは観客の想像にゆだねられる形になっているけれど、多分こうではないかなというような示唆はあって、中途半端で終わられた時のモヤモヤ感はなく仕上がっていると思う。
こうやって書いていても思うのだけど、この映画には悪いところってないんですよ。
強いて言えば、どんでん返しに重きがおかれ過ぎたせいか、内容をよく見るとのつじつまの部分でやや大雑把かなという風にも思うんだけれど、それも含め堀部監督が(にしてもK2をみてた見てた年代なので、監督って響きと堀部圭亮が上手く結び付かないけど)コメンタリーで言ってるように深読みする面白さみたいなものにつながるのかなと思わなくもないわけで。
でもね、手放しで面白かった〜〜っていうのとも実はちょっと違う。
なぜかはわからないんだけど、総合評価では75点位な感じ。
実はDVD化になってすぐに1度観たことがあって、今回観直してみたので、
ネタバレ知りながらの鑑賞だったのに、楽しく見れたにもかかわらず、なんでだろうか・・・
もともと75点満点、ということなのかも。上手く言えないけど。。
工くんは妊娠中の妻がありながら愛人とデートを楽しむという女の敵のような男を演じてます。
でも案の定、悪い奴じゃないんですよ。自殺志願の女の子の自殺をやめさせようとしたり、いくらストックホルム症候群とはいえ、超能力をすぐに信じちゃう素直な男ですしね。
憎み切れないろくでなしの工くん。ベージュのスーツも似合ってます。
こういう男にハマってしまう気持ちわからなくないんだけど、よく考えたらやっぱり最低だよな。
でも案外よくいる男性像のひとつなのかもしれない。
ある事件により多くの人間がゾンビ化。その事件に関係している母親を倒すため、少女キカは仲間と共にゾンビ軍団との壮絶な戦いを繰り広げる。
というようなスプラッター映画ですが、まさに西村監督だな〜というストーリー、演出、血のり、です。
脇を固めるキャストもお馴染みの面々。
しかし、年々悪趣味が増大してるよね。
『吸血少女対少女フランケン』以上に、悪趣味に耐えられない気持ち。
虫を出すのだけはやめてくれ・・・・
でも、西村監督の音楽の選曲がいいんですよね。
残虐シーンなのに、コミカルでアップテンポな曲とか、ミスマッチなんだけど、なんかハマる。
悪趣味に耐えられないといか言いつつ西村監督と工くんのコラボが大好きなのです、私。
なんてったって西村監督の工くんの使い方というか映し方というかがいつでも素晴らしい。
今回はゾンビ討伐隊のリーダー格的な役どころなんだけど、もーーー格好いい。
登場シーンで顔にかぶっている甲冑を脱ぐところも、戦闘中も、戦闘後の雨に打たれているところも、全てが好きすぎる。
そして、途中まではなんでこんな悪趣味な映画観てんだか、とか思ったりするんだけど、なぜかラストには面白かったなという気分にさせられる西村映画。
今後も工くんとのコラボ、ぜひとも宜しくお願いします。
めちゃ格好いい工くんのキャプチャーは
「続きを読む」で
"ひっちゃかめっちゃか"
という名の映画。
その名のとおり混沌としてました。
蜷川実花と言う名のウサギを追いかけて穴に落ちたら
色鮮やかで、美しいけれど
実はどす黒くドロドロしたものが渦巻いている
ひっちゃかめっちゃかな世界で翻弄されて
気が付いたら元の世界に戻ってきてるんだけど、
現実に戻れない・・・
みたいな感じ。
誰かに感情移入するとか
物語にのめり込むとかじゃなくて
混沌に翻弄される127分。
観たことない映画だったな。
ネタバレ含む感想については「続きを読む」から
内藤 誠監督による色川武大の短編小説『明日泣く』の映画化。
------あらすじ------
22歳で文芸誌の新人賞を獲得するも、その後全く書けなくなり、賭け麻雀でその日暮らしをしている小説家の武(斎藤工)。ある日ジャズクラブで高校の同級生・キッコ(汐見ゆかり)と再会する。ジャズピアニストとして地位を求め、無邪気に男たちを振り回し、奔放に生きるキッコに惹きつけられる一方でどこか客観的に彼女をみている武。仲間へギャラが払えなくなり、雀荘で賭けマージャンをしていた武に金を貸してほしいというキッコだが、武に貸せる金などなく、キッコの提案で大胆な勝負に挑むことに...
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この映画の感想をどう書こうか、というのを未だに悩んでます。纏まらなくて・・・
それで全然UPできなかったんだけど、どんどんストックが増えてきちゃったのでここらでトライ。
力強く哀愁あるジャズナンバーを楽しめる、昭和の香り漂う良作です。
76分という短い映画ですが、物語を端的にまとめるのではなく、むしろ物語の行間にある空気感を映像化したような作品。きちんと内容はまとめられていますが、映像の裏側にある余白の部分を大事にしていて、ストーリーのテンポや繋ぎがスムーズでないところがこの映画においては逆に魅力だと思う。
この映画で主役の武を演じている工くん。この武はおおよそ原作者、色川武大本人の役。
斎藤工という人間に関して言えば、容姿も含め芯の通った個性があるんだけれど、
役者としての彼はすごく無臭だな、と思うんですよ。
彼がいろんな役をこなせるのは、無色透明でどんな色にも染まるれるからというのではなく、
むしろ「無臭感」とでも言うべきものによるんではないかとつねづね思う。
役どころによって想像させる「匂い」が違うんです。
たばこやお酒は飲まないし、ギャンブルもしない工くんだけど、
この武という役から感じる匂いは斎藤工から感じる匂いにどこか似ている。
なんでだろう。
劇中での武とキッコの会話。
キッコ:好きなことをしたから泣きをみる、それじゃ人生つまらないわ。
私は生きたいように生きて後悔なんがかしない。
武:じゃあどうして「明日泣く」なんて弾くんだ?
キッコ:私とは違う他人の運命だから。だからあの曲が好きなの。
これはキッコの本心でもあり、強がりでもあるわけだけど、
結局、彼女は生き方を貫いたのであろうあのラスト。
小気味のいい映画に仕上がっています。
武は、強がりであったとしてもキッコの纏う「自由の空気」に強く惹かれていて、
一度はそれを試したい気持ちに駆られたけれど、
最後は「(キッコの)ピアノが聞ければなんでもいい」という、
どこかで理解し合っている二人の関係が面白い。
でも、この話自体の語り手が武なので、穿った見方をすればこの映画のキッコという女性は武のフィルターを通して観客に伝えられた存在だったのかもしれないなとも思ったりもする。
そう考えると、最後にTVに映った女性がキッコであるとは明言されていないので、
どういう風にでも考えられるラストですね。
韓国映画「リメンバー・ミー」のリメイク映画。
元である韓国版は観ていないので、純粋に日本版のこの映画の感想です。
ネタバレしてます
-------あらすじ------
1979年、親友の幸子と共に、母校で教職実習を受ける筈だった女子大生の百合(吹石一恵)。幸子の突然の入院で彼女の代わりに通信クラブを受け持つことになった彼女は、ある夜、無線を通じて優二(斎藤工)という青年と交信するようになる。ところが、驚いたことに彼は2001年の世界に生きていたのだ。時を超えた不思議な通信。やがてふたりは、互いの恋愛などを話すうち、次第に打ち解け合っていく。しかしある日、百合は優二の口から思わぬことを聞いてしまう・・・
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ある赤い月の日に何かの力で22年の時を超えて無線で繋がる男女。
観初めて最初にイメージしたのは「イルマーレ」的展開でしたが、時間差が22年ともなると恋愛っていうのは難しいので、どういう展開になるんだろうかと飽きずに77分観進めました。
無線で話すうち、優二の父親が百合が想いを寄せている高校時代の先輩の香取(山中聡)で母親は親友の幸子であるということに気がつくんだけど・・・百合と香取はちょこっといい感じだったりしたので、どうして幸子なんだ!と実は私びっくりしました。
その事実含め、ラストにいろいろ明らかになっても結局、「22年の時間を超えてまでなぜ二人が繋がったのか」というのが明確でないんですよね。
出会ったことで何かが変わるわけでもなし、何かが生まれるわけでもない。
強いて言えば優二が母親(と父親)の過去を知り、百合の思いを知ったことで成長できたこととか。
二人して自分の気持ちが定かじゃなくて、あまのじゃくな付き合いばかりしていた優二と美樹(北川弘美)だったけど、その関係も少し変わってきて大人になったみたいだし。
22年という年月、特に1979年と2001年ではバブル崩壊があったり時代が変わった時期でもあるから、要は「恋する気持ち」は時代が変わっても変わらない、ということがメッセージ・・・なのかな?
最終的に優二は、2001年の百合に会いにくんだけど、そこには立派な教師になった百合がいて、特に声はかけずに彼女を見ているだけ。結局二人は出会わないので物語は終わります。
タイトルにもなっている「時の香り」という言葉ですが、そこがいまひとつ釈然としない。
百合は最後の無線で恋が終わったこと。でもそれは優二のせいじゃないってことを伝えて、その後こんな風に締めくくるのね。
「人は香りを持って生きてるの。その香りがしなくなったとき、人は本当に死ぬの。
いつでも、どこでも、目をつぶれば香ってくる。生きてさえいれば。」
どーゆうことなんでしょう??
それを受けまして、2001年の百合を見た後、優二から最後の無線。
百合さんは幸せそうだった。と伝えた後の言葉。
「この前言ってたよね、目をつぶれば香ってくるって。あれ本当だった。」
これが映画自体の最後の台詞にもなっているんだけど・・・
どーいうこと?
「香りを持っている=しっかり生きている」ということで、
百合からの「恋が終わっても香り(生命力みたいなもの)はなくなってないよ」
というメッセージを受けまして
優二は「百合さんの香り(幸せに生きている力強さ)は健在でした」
ということでしょうか???
でも「時の香り」というからには「時の」の部分はどういう風に解釈すれば??
その辺りが曖昧なので、それをどう評価するか迷うところ。
でもテーマを深く掘り下げずフラットにみれば、悪くない出来。
長くなったので工くんについては「続きを読む」で