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- 2023.11.12 Sunday
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韓国映画「リメンバー・ミー」のリメイク映画。
元である韓国版は観ていないので、純粋に日本版のこの映画の感想です。
ネタバレしてます
-------あらすじ------
1979年、親友の幸子と共に、母校で教職実習を受ける筈だった女子大生の百合(吹石一恵)。幸子の突然の入院で彼女の代わりに通信クラブを受け持つことになった彼女は、ある夜、無線を通じて優二(斎藤工)という青年と交信するようになる。ところが、驚いたことに彼は2001年の世界に生きていたのだ。時を超えた不思議な通信。やがてふたりは、互いの恋愛などを話すうち、次第に打ち解け合っていく。しかしある日、百合は優二の口から思わぬことを聞いてしまう・・・
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ある赤い月の日に何かの力で22年の時を超えて無線で繋がる男女。
観初めて最初にイメージしたのは「イルマーレ」的展開でしたが、時間差が22年ともなると恋愛っていうのは難しいので、どういう展開になるんだろうかと飽きずに77分観進めました。
無線で話すうち、優二の父親が百合が想いを寄せている高校時代の先輩の香取(山中聡)で母親は親友の幸子であるということに気がつくんだけど・・・百合と香取はちょこっといい感じだったりしたので、どうして幸子なんだ!と実は私びっくりしました。
その事実含め、ラストにいろいろ明らかになっても結局、「22年の時間を超えてまでなぜ二人が繋がったのか」というのが明確でないんですよね。
出会ったことで何かが変わるわけでもなし、何かが生まれるわけでもない。
強いて言えば優二が母親(と父親)の過去を知り、百合の思いを知ったことで成長できたこととか。
二人して自分の気持ちが定かじゃなくて、あまのじゃくな付き合いばかりしていた優二と美樹(北川弘美)だったけど、その関係も少し変わってきて大人になったみたいだし。
22年という年月、特に1979年と2001年ではバブル崩壊があったり時代が変わった時期でもあるから、要は「恋する気持ち」は時代が変わっても変わらない、ということがメッセージ・・・なのかな?
最終的に優二は、2001年の百合に会いにくんだけど、そこには立派な教師になった百合がいて、特に声はかけずに彼女を見ているだけ。結局二人は出会わないので物語は終わります。
タイトルにもなっている「時の香り」という言葉ですが、そこがいまひとつ釈然としない。
百合は最後の無線で恋が終わったこと。でもそれは優二のせいじゃないってことを伝えて、その後こんな風に締めくくるのね。
「人は香りを持って生きてるの。その香りがしなくなったとき、人は本当に死ぬの。
いつでも、どこでも、目をつぶれば香ってくる。生きてさえいれば。」
どーゆうことなんでしょう??
それを受けまして、2001年の百合を見た後、優二から最後の無線。
百合さんは幸せそうだった。と伝えた後の言葉。
「この前言ってたよね、目をつぶれば香ってくるって。あれ本当だった。」
これが映画自体の最後の台詞にもなっているんだけど・・・
どーいうこと?
「香りを持っている=しっかり生きている」ということで、
百合からの「恋が終わっても香り(生命力みたいなもの)はなくなってないよ」
というメッセージを受けまして
優二は「百合さんの香り(幸せに生きている力強さ)は健在でした」
ということでしょうか???
でも「時の香り」というからには「時の」の部分はどういう風に解釈すれば??
その辺りが曖昧なので、それをどう評価するか迷うところ。
でもテーマを深く掘り下げずフラットにみれば、悪くない出来。
長くなったので工くんについては「続きを読む」で
以前からブログ読ませていただいてます。
年末のこの時期に、やっと斎藤さんのデビュー作を観ることができました。私も、どうして、百合が優二に、”人は香りを持って生きてるの。”と言ったのか、そして、優二が何故そのときに、泣きそうな表情になったのかが、??でした。でも、全体的にはとても好きな映画でしたし、斎藤さんの初々しさがとてもよかったです。長々と失礼しました。