ストーリーを含め、映画全体の雰囲気は『マンハッタン殺人ミステリー』のロンドン版というような感じ。
「今までこんなウディ・アレンの映画観たことない!」
というのではなく、
「これは間違いなくウディ・アレンの映画だ」
というファンには安心して観られる映画で、コミカルでシニカルで軽快なテンポで進むからウディ映画の入り口としてもお勧め。
ヒュー・ジャックマン演じるライモン卿も憎らしい位にハンサムで、憎めないくらい可愛いし、ウディとスカーレット・ヨハンソンのやりとりははまさに『マンハッタン殺人ミステリー』のウディとダイアン・キートンを彷彿とさせるような掛け合いで、とても軽快です。
『スコルピオンの恋まじない』以降の映画はざっくり言えばシニカル寄りだったけれど、こちらはコミカルさの比重が大きく、軽快でテンポのいい1作です。
2007年12月6日UP