フィギュアスケート女子フリーから一夜明けました。
蓋を開けてみればおおよそ納得の順位。
本当は一人ひとりの演技やらジャッジについても書きたいことがあるんだけど、長くなりそうなのでそこらは割愛して、ざっくり感想。
とにかく今回はジンクスにもプレッシャーにも打ち勝ったキム・ヨナの精神力の強さに感服しました。もちろんプログラムもよかったし、演技も素敵だったけど、とにかく精神力が凄かった。
特に今年は実力だけでない、運の力かそれともセルププロデュースの力か、世界的な流れも作ってしまいました。「キム・ヨナが勝つ」っていう流れ。
みんな金メダルはやっぱりキム・ヨナじゃない?という気持ちを持っていたんじゃないでしょうか。
だからこそもっと凄いのはそうすればするほど彼女にかかるプレッシャーはドンドン重く大きくなっていくのに、それを世間の予想通り、完璧な演技で滑り切った彼女。
若いながらも「女王」という言葉にふさわしいと思います。
私はキムヨナというスケーターの持つ空気感が好きで、それは今でも同じです。
が、今回はやっぱり真央ちゃんを応援してました。
オリンピックイヤーのシーズンに苦渋を味わいながら、挑戦し続けた彼女。
いつでもどんな時も攻めることをやめないその姿勢は尊敬に値するものです。
私がよく競技会やショーに足を運んでいたころ、まだ12歳位だった真央ちゃんは「天才」という言葉が納得の無邪気で力強いスケーターでした。その勢いでここまで来て、今また新しい殻を破り成長しようとする彼女はいつの時代もフィギュア界の大きな流れとともにその流れを押し流し、新たな風を吹き込み続づけてきました。キム・ヨナが「女王」なら真央ちゃんは「開拓者」と言えるかもしれない。
現在、真央ちゃんと中野さんしか飛べない最高難易度の大技トリプルアクセル。
真央ちゃん登場以来あまりにも耳にするので、なんだか難しさが薄れてしまっているけれど、それをオリンピックで3度挑戦し、成功させるってのは相当すごいこと。
確かに1回でも十分すごい技を何度もすることはないとも思うんです。でも挑戦し続けることが観てる人にも力と感動を与えるんだよね。
いつでも模索し、変化の中に身を置きながら、挑戦し続けることがフィギュアスケーターとしての真央ちゃんの使命というか行きつく先なのかな、と。
そこで紹介したのが
ロシェットのインタビュー。
「マオ(浅田)にも感謝したい。果敢にトリプルアクセルに挑んだ姿を見て、私は悲しいことなんか忘れて正直、燃えたわ。ありがとう」
なんかいいね。感動しました。
にしても日本選手、全員入賞ってすごいよね。
トップ2はアジア勢だし。
私が追っかけてた時とはフィギュア界もいろいろ変わったけど、きっとこれからもどんどん変化して行くんでしょう。私は以前フィギュアスケートのスポーツ化にちょっと冷めたというようなことを書いたことがありますが、そこを超えてまた新たなステージに行こうとしてるのかもしれないですね。